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七月十三日 信

御暑くなりました いつも御元
氣で御暮しでしやう 御無沙
汰ばつかりしてます
先日は御祝ひ下さいまして
本当に難有う存じました
直ぐ御禮の手紙を書こう
と思ひましたら先生か久々
で自分か書くからと云ふてな
がら 忙しくつて書くひまがない
のである 私かさいそくしたん
ですよ この所とても〳〵
目のまわるやうです 新聞が
ありましやう その為です
もうじき終りますからどん
なにゆつくりした氣分になれ
ますかと楽しみです
先日の御禮の御しるしを
今日小包で送りました 御
笑納下さい 貴方の奥さんを
見ないで買物を貴方から
考へてしたので「じみ」でした
ら許して下さいまし あの服
がにあふ方だろふと思つて
ます 今度是非来て下さ
いましナ 先生もいつも噂して
ますのよ 新橋から五十分
逗子駅へ着き 駅から三丁
ばかり山の中でとても〳〵
静です 駅の前に交番か
ありますから聞くとすぐわ
かります 駅に着いて直ぐ左へ
曲り ふみ切りを通り 左へ曲り
綾部雑貨店を右に
又直ぐ左へ曲って
つきあたり桜間と
云ふ家につきあたり右へ曲り
人見、永山と二軒の家を左に見
ながら右手より道を奥へ
はいると山を右へ廻った所に
門がありますから直ぐとわか
ります 是非来て頂戴ね
電話を前にかけといて下さい
留守するとせつかく遠く
から御出で失禮しますから
逗子三七九番です 中村秀
男で出てます 秀男か随分
大きくなりましたよ 今は中
学二年生ですか見かけは三四
年です 道であつたつてとても
わかりませんよ 貴方かよくチヨコ
を買つて下さつた子供か五尺三寸
になつたんですから
貴方ももし御父さんじやない事?
とにかく御出なさい 久々で
いろ〳〵のはなしを話しましやうね
御自愛専一に祈ってますから

七月十三日  中村内
何德來様

 

 

天氣已經越來越熱了,
您一切都還安好吧。
許久未跟您聯絡,相當掛念。
此前,收到您的祝賀,
真的相當感謝。
馬上想寫書信感謝您,
丈夫岳陵[1]
說自己許久沒有親自寫信,
這次一定要寫,
卻因為忙碌而沒有閒暇。
我可是催促了他呢。
這時候的岳陵處於相當忙碌的狀況,
幾乎不外出,
與社會有著疏離感。
若是可以與您相見,
想必您能告訴他許多新的見聞。
如此忙碌的生活將快結束,
相當期待之後生活會變得多麼悠閒啊!
為了答謝您先前所贈禮品,
今天已經以郵便寄出謝禮。還請您笑納。
我尚未見到您妻子本人,
是依照您的品味選擇衣物,
若是太樸素了還請您見諒。
我猜那件衣服十分適合您太太。
下次請你們一定要來作客唷。[2]
岳陵也一直提到這件事呢!
從新橋出發約五十分,
到達逗子車站,從車站走個約
三百多公尺[3],便在山中,
非常非常地安靜。車站前有派出所,
詢問的話應當能馬上知道我家方位。
到達車站後,
馬上向左轉穿越平交道,接著向左轉,
在綾部雜貨店右轉,
馬上再向左轉,
走到底會到達一間名為櫻間的家,
然後右轉,左手邊會見到人見、
永山兩戶的房子,
然後走進右側小路,
沿山腳右轉可以看到一扇門,
就是寒舍了,一眼便知。
請您們一定要光臨。
要來前請先打電話確認。
二位專程遠路而來,
如果碰上我們外出的話,就太過意不去了。
是逗子三七九號。
門牌寫著中村秀男[4]
秀男身形已經長得很大了。
雖然現在是中學二年級[5]
但看起來像是三、四年級。
在路上就算遇到可能也認不得喔。
以前您總是購買巧克力送給那孩子吃,
現在他都已經約一六〇公分高了[6]
想必您也快要成為父親了吧。
總而言之歡迎您們,
闊別已久想必能盡興暢談。
請您保重身體。

七月十三日
中村內
何德來樣

Footnotes

  1. ^ 「先生か」應為「先生が」。由於「崩し字」強調美感或速度,若增添濁音符號則可能會讓書寫的流暢度或多或少受到影響,濁音符號本與假名之書寫習慣不相容。至少在20世紀中葉以前,對於書寫者而言,濁音符號並非一定必要。此處日文的「先生」應該是指岳陵。由於通常不會稱呼自己丈夫為老師。存在著太太晴子可能曾為大學教師中村岳陵的學生之可能性。
  2. ^ 「ナ」為增添親切感之助詞。給予人親切邀約之感。
  3. ^ 原文為「三丁」,一丁約一百〇九公尺。 
  4. ^ 原文為中村秀男で出てます。應當指門牌之意。
  5. ^ 1921年生的秀男為中學二年級,以當時的學制來說應該為13至14歲。就此推論,此信應為1934-35年左右所寫(昭和九至十年左右)。信封與信件本身的年代應該不同。 
  6. ^ 一尺為10.3公分,一寸約3.03公分,因此身高約160公分。 
註釋

    1937.8.3 (7.13)中村岳陵妻中村晴子致何徳來信