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七月四日信-01

七月四日

何様 二三日御無沙汰申し上げました.

もう あの日から今日で八日になりますのネ.

毎日毎日 心にかかりながら 御便り思ふやうにまゐりません

ほんとにこんな時ばかりは□□□□と思ひます.

御別れする前の日 あなたに切つて頂いた爪も もう

のびてまゐりましたけれど 切つてしまふのが をしい

やうで まだそのままにしてをりますの.

どこか遠くで雷がきこえてまゐります また夕立で

せうか 涼しい風が 風鈴をならしてすぎてゆきます

昨日庭の木にはさみを入れましたので 青葉の香が

むせぶやうに匂ふて来る窓ぎはで あぶら繪のにほひ

ほのかに なつかしいあなたの 御召物の

手をやすめ 父も妹も出かけました一時を

 

 

七月四日

何先生,有兩三天沒有寫信了。

從那天到今天,已經過了八天了。

每天我都思念您,想要寫信,卻沒想到連信也寫不好。

這種時候總覺得□□□□

和您分別前一天,您幫我剪了指甲。

現在指甲又長了,但是我捨不得剪去,

就任由它接著長。

現在是傍晚,遠處傳來雷聲。又要下陣雨了嗎?

清涼的風吹過,搖響了風鈴。

昨天我剛修剪了院子裡的樹,因此坐在窗前時,

綠葉濃郁的香味撲面而來。隱約還嗅到油畫的香味。

剛才我在仔細縫補您的衣物[1]

此刻,趁父親和妹妹都出門,我暫時放下了針線活。

Footnotes

  1. ^ 原文寫作「御召物」,在基本語意「召物(衣服)」的基礎上,增加了對穿這件衣服的人的敬意。
註釋