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十一月十一日信-02

淡いともしびがかなしさうにまたたいて居りました.

またしても新なかなしみにほゝをぬらしました.

七時二十分御見送りの皆さまよりはなれて唯一人さびしい

車窓に物思つていらつしやる何さまを偲びまゐらせてハ秀ハ

ほんとうにかなしくつて〳〵…

昨夜一夜ハ何さまの御うわさをしてハ さびしい心の慰めに

いたして居りました.

何さま もう夜がまゐりました.今頃ハどこまでいらつしやいました

でせう 今宵ハ月もなく今しづかに〳〵更けてまゐります

船中の夜を御一人でどんなにか御さびしくいらつしやいませうね

私もさびしうございますわ

出来ますことなら飛んでまゐりたうございます.

それでハ今夜ハこれで失礼いたします.

   十一日夜 

 

 

只剩黯淡的燈光哀傷地閃爍。看到這一幕,

別樣的悲傷湧上心頭,眼淚又一次潤濕了我的臉頰。

七點二十分,火車載著您遠去。遙想[1]您和站臺上送行的友人們分別,

在車窗邊形單影隻、心事重重,

您知道我有多悲傷嗎⋯⋯

昨晚和家人聊天時,每每提起您,

滿心寂寞的我都感到絲絲安慰。

何先生,已經入夜了,現在您到哪裡了呢?

今晚沒有月亮。一片寂靜之中,只有夜色越發深沉。

您在船上獨自度過的這個夜晚,又該有多孤單呢?

我也很孤單。

如果可以的話,真想飛到您身邊。

今晚就寫到這裡了。

   十一日夜

Footnotes

  1. ^ 原文用了「偲ぶ」一次,指身在遠方,想某件事。可見秀子給何德來送行時,雖然火車還停在站臺上,但對她來說,好像已經有千里之遙。
註釋