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十一月十一至十二日信-03

何さま夢より覚むれハ御なつかしいお文が待つて居り

ました.ほんとうにうれしく〳〵拝見いたしました.

有かたうごさいました.

今朝ハ空も美しく晴れて さびしいながら いくらか気もはれ〴〵

いたします。今御便りいだいて海山はるけき南の空を眺めて

居ります.南へ〳〵と流れてゆく雲が慕はしうこさいますわ。

こうして記してゐますとなつかしいハモニカの音がかすかにきこゑて

来るやうな気がいたします。

過ぐる日に御一緒に歌つた数々の歌を歌つてハ遠い〳〵何さまを

御偲び申して居ります.あゝまたかなしい御別れの日が

思ひ出されてなりませんわ.

今日ハ御別れしてより三日目ですわね

こうして一日〳〵楽しい御かへりの日に近づくことを

指折りかぞへて御待ち致して居りますわ。

 

 

何先生  夢醒時分,期待已久的來信已經在等著我拆封。

讀著您的信,我快樂極了。

謝謝您。

今早的晴空十分美麗。雖然感到一絲寂寞,此刻心情倒也開朗起來。

現在,我手捧您的信,久久遠望南方的天空,

視線彷彿飛越了山海。真羨慕那雲朵,恨不得跟著它們一路向南飄去。

寫到這裡,耳畔好像若有若無地

傳來了口琴那優美的旋律。

每當唱起往日一起唱過的一首首歌曲,

我就想起遠方的您。唉,不能再想了,

又要想起悲傷的離別了。

和您分別,到現在已經是第三天了。

我每天都掰著手指數日子,

等您回來,期盼幸福的重逢。

 

註釋