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七月五日 信

何様 今日で二日 御けいこや 花ちやんのお*裁縫で心にもなき

御無沙汰 御ゆるし下さいませ ペンを持たない日は ほんとうに

御話も 出来ないやうで さびしうございます.

毎日〳〵の御暑さに あなたも御存じのやうに汗はかり流して

何も いたされません. 早くこの夏など とばしてしまつて

すだく虫に あはれハ あつても 秋になつてほしうございますのネ

今宵ハ新宿へ 買物にいつてまゐりました. 車道を横ぎり

ながら あなたと御一所でした あの日のことがしみ〴〵

思ひ出されました.

月清らかな夜更 風の音がむねにしみいるやうに さびしう

ございます.

今やすむ前の十分を.心わびしきまゝに かきつけました.

二三日.御便り出来ませんこと 御ゆるし下さいましネ

  七月五日                 ひで子

    何さまへ

 

 

何先生  這兩天,因為忙於練習(箏),以及[1]小花的裁縫,[2]

出於無奈,音訊暫無,對此感到抱歉,請您見諒。

無暇提筆的日子,無法跟您聯繫,真的感到非常孤單。

日復一日都是炎暑,您也知曉我生來容易流汗,

熱得什麼事情都不能做了。希望夏天快點結束。雖然對於群聚鳴叫的昆蟲

(在此應該指蟬)而言是悲哀的事情,但我希望秋天快點來到。

今晚去新宿購物了。渡過馬路時,

和您在一起的那天的回憶

打從心底深處湧現。

月亮清澄動人,夜深人靜,風聲沁入了我的內心深處,

使我感到寂寞。

在就寢前的十分鐘,將我現在失落、寂寥的心情書寫記錄下來。

這兩三日不能寫信給您,請見諒。

  七月五日                 秀子

    致何先生

Footnotes

  1. ^ 後面有出現「花ちゃん」(花小姐)或許是秀子要親手縫什麼東西送給花小姐(見4-03-007)
  2. ^ 此處的花ちやん原先推測可能為布偶名字,但別封信件亦出現花ちやん(花小姐),此處為人名的可能性極高。
註釋