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七月十二日信-01

何樣 名残の梅雨と申しませうか 今日もまた つめたい

雨が 庭の青葉をぬらしてゆきます.

御地の御暑さにくらべ こちらはまた 秋のやうな 御寒さで

ございますの

先日は 御心こもりし御便りうれしう存じました 今日は

十二日 七月に入りましてより 慰子がすこし気分がわるい

とかでまゐつたりして何かととりまぎれ 夢のやうに

すごしてしまひ ほんとに 御無沙汰申し上げて 御許し

下さいませ. その後どう遊ばしてかと思ひつゞけながら…

御腹の御具合 ひきつゞき 御よろしいことゝ存じて

をります.

昨日 公樣が御かへりになり 都はます〳〵

さびしくなつてまゐりました

打ちつゞく曇り日和に 身も心も 變に

 

 

何先生  此處梅雨季仍持續,雖然已經七月了今日仍下著雨,

濕冷的雨濡染了庭院的綠葉。

與您那邊的炎暑相較,此處似乎提前入秋,

感到微涼。

先前收到您充滿心意的書信,覺得非常開心。

今天是(七月)十二日,已經進入七月了。

聽聞慰子身心狀況不好,前去探望她。

因瑣事纏身,每日就如同作夢一般。

暫無音訊,還請您見諒。

在那之後我一直在想著您在那邊過得如何,

希望您的腸胃能繼續好轉。

昨天公先生已經回去,東京的家中也漸漸變得寂寥了。

隨著陰雨天的持續,

感覺到身心多少變得有些消沉。

註釋