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1970.1.1-1970.6.5

108

吾が軒に 一匹小さき蜂の來て
今は群らがる 巢となりにけり (一)

 

吾家屋簷 來了一隻小蜜蜂
如今成群 已築巢(一)

 

 

うつすらと 飢寒き朝 軒にある
蜂巢さびれて 秋になりたり  (二)

 

稍稍 寒冷早晨 屋簷
蜂巢遭廢棄 已是秋(二)

 

 

吾が軒に 二寸位の灰色の
蜂巢殘りて 冬は來にけり (三)

 

吾家屋簷 殘留二寸左右
灰色蜂巢 已是冬(三)

 

 

白と黑 木蔭に鷄のいこひ居る
いづれの色にも まして美し

 

白與黑色雞 棲息樹蔭下
比較哪個顏色 更為美麗

 

 

神は人に 美しき日日を賜ふなり
笑ひの中に 淚の中にも

 

神賜給人 美好每一天
於歡笑中 也於淚水中

 

 

死の谷を 秀子は越えて 数数の
友の心や 除夜の鐘鳴る

 

秀子越過 生死界線 許多
朋友的心情 除夕鐘聲響起 
昭和四十六年元旦

 

 

秀子は ほんとうに いい人だから
神様は必ず 守って下さる

 

秀子 實在是 善良人
神明肯定 守護 
昭和四十六年六月五日

註釋